親が亡くなったら何をする?相続手続きで最初に整理したいこと
大切なご家族が亡くなられた直後は、悲しみに暮れる中でも、葬儀、役所への届出、関係先への連絡など、やることが次々に出てきます。
そのような状況の中で、
「相続の手続きは何から始めればいいのか」
「戸籍や銀行の手続きはどうすればいいのか」
「平日に役所や銀行へ行く時間が取れない」
と不安を感じる方は少なくありません。
相続手続きは、一度にすべてを終わらせる必要はありません。
まずは、今の状況を整理し、どの順番で進めるかを確認することが大切です。
この記事では、初めて相続を経験される方に向けて、親が亡くなった後に最初に整理したいことを分かりやすくご紹介します。
行政書士りゅうせい事務所では、札幌市・北海道内の方を中心に、相続手続きの初動整理、戸籍収集、相続関係の整理、遺産分割協議書の作成に関するご相談を承っています。
相続手続きは、悲しみの中で進めることになる
相続の手続きが大変なのは、単に書類が多いからだけではありません。
大切な方を亡くした直後で、気持ちの整理もつかない中、役所、銀行、保険会社、親族への連絡など、現実的な手続きが同時に発生します。
しかも、役所や銀行の手続きは平日の日中に対応が必要になることも多く、仕事や家庭の都合がある方にとっては大きな負担になります。
「やらなければならないことは分かっているけれど、何から手をつければいいか分からない」
という状態になるのは、決して珍しいことではありません。
親が亡くなった後の相続手続きの大まかな流れ
相続手続きは、状況によって必要な内容が変わりますが、大まかには次のような流れで進めることが多いです。
- 遺言書の有無を確認する
- 戸籍を集めて相続人を確認する
- 預貯金、不動産、保険、負債などの財産を整理する
- 相続放棄、相続税、相続登記など期限のある手続きを確認する
- 相続人全員で財産の分け方を話し合い、合意内容を整理する
- 合意した内容を遺産分割協議書にまとめる
- 銀行、不動産、自動車などの手続きに向けて必要書類を整理する
すべてを一度に終わらせる必要はありません。
まずは、遺言書、相続人、財産、期限の4つを整理するところから始めると、次にすべきことが見えやすくなります。
最初に整理したいのは「相続人・財産・遺言書」です
相続手続きを進めるうえで、最初に整理したいのは、主に次の3つです。
- 相続人は誰か
- 財産には何があるか
- 遺言書があるか
この3つが見えてくると、戸籍収集、銀行手続きに向けた書類整理、遺産分割協議書の作成など、その後に必要な手続きも整理しやすくなります。
相続人は戸籍で確認します
相続では、まず誰が相続人になるのかを確認する必要があります。
配偶者や子どもが相続人になるケースが多いですが、家族関係によっては、親や兄弟姉妹が相続人になる場合もあります。
ここで大切なのは、思い込みだけで判断しないことです。
「家族だから、この人だけで間違いない」と思っていても、戸籍を確認すると別の相続人が分かることがあります。
そのため、相続人を確認するには、戸籍を集めて相続関係を整理していくことが必要になります。
戸籍収集は、相続手続きでつまずきやすい部分です
相続手続きでは、亡くなられた方の出生から死亡までの戸籍などを確認していくことが多くあります。
ただ、戸籍収集は初めての方にとって分かりにくい手続きです。
- どこの役所に請求すればよいか分からない
- どの戸籍まで集めればよいか分からない
- 古い戸籍の読み方が分からない
- 相続人が本当に合っているか不安
- 平日に役所へ行く時間が取れない
古い戸籍や改製原戸籍は、現在の戸籍と書き方が異なり、読み取りにくいことがあります。
現在は、本籍地以外の市区町村窓口で戸籍証明書等を請求できる広域交付制度もあります。
ただし、取得できる戸籍の範囲や請求できる人には条件があり、古い戸籍や一部の証明書では従来どおり本籍地への請求が必要になることもあります。
市区町村の窓口で確認したり、必要に応じて郵送請求の準備をしたりすることもあるため、仕事や家事の合間に進めるには負担が大きい手続きです。
戸籍の整理が不十分なままだと、銀行手続きや遺産分割協議書の作成で手続きが止まってしまうこともあります。
早い段階で戸籍の流れを確認しておくことが大切です。
財産は、分かるものから少しずつ整理します
相続では、亡くなられた方の財産も整理していきます。
相続に関係する財産や手続きの対象としては、たとえば次のようなものがあります。
- 預貯金
- 自宅や土地などの不動産
- 自動車
- 株式や投資信託
- 生命保険
- 貴金属などの動産
- 借入金や未払金などの負債
相続というと、預貯金や不動産などのプラスの財産を思い浮かべる方が多いですが、借金や未払金などのマイナスの財産も確認が必要です。
なお、生命保険は受取人や契約内容によって扱いが変わることがあります。
通帳、郵便物、固定資産税の通知書、保険会社からの書類などを確認すると、財産の手がかりが見つかることがあります。
銀行の相続手続きでは、書類の準備が大切です
亡くなられた方の預貯金については、銀行で相続手続きが必要になります。
一般的には、戸籍関係書類、相続人の印鑑証明書、遺産分割協議書、金融機関所定の相続手続書類などが求められることがあります。
ただし、必要書類や進め方は、金融機関や相続の状況によって異なります。
また、相続手続きでは、戸籍一式の代わりに「法定相続情報一覧図の写し」を利用できる場合もあります。
複数の金融機関で手続きが必要な場合には、あわせて確認しておくと手続きが進めやすくなることがあります。
銀行手続きは、書類をそろえればすぐ終わるとは限りません。
平日の日中に窓口へ行く必要があったり、予約が取りにくかったりすることもあります。
札幌市内や北海道内にお住まいの方でも、平日に役所や銀行へ行く時間が取れず、相続手続きが途中で止まってしまうことがあります。
仕事をされている方や、遠方にお住まいの方にとっては、銀行手続きに向けた書類整理だけでも大きな負担になることがあります。
遺産分割協議書が必要になることがあります
相続人が複数いる場合、誰がどの財産を引き継ぐかを話し合うことがあります。
この話し合いを遺産分割協議といいます。
そして、その内容を書面にまとめたものが、遺産分割協議書です。
遺産分割協議書は、単なるメモではありません。
銀行での相続手続きや、不動産の相続登記に向けた書類として使われることがあります。
なお、登記申請そのものは司法書士の専門分野です。
行政書士は、相続人全員で合意した内容をもとに、手続きに使える形で遺産分割協議書を作成するサポートを行います。
遺言書が見つかった場合は慎重に確認しましょう
自宅の金庫、仏壇、机の引き出し、重要書類の保管場所などから遺言書が見つかることがあります。
遺言書がある場合、財産の分け方や手続きの進め方が変わることがあります。
自筆証書遺言が見つかった場合には、原則として家庭裁判所での検認手続きが必要になります。
ただし、公正証書遺言や、法務局の自筆証書遺言書保管制度を利用している遺言書については、検認が不要となる場合があります。
封がされた遺言書を見つけた場合は、勝手に開封せず、まずは遺言書の種類や保管状況を確認しましょう。
相続手続きを放置してしまった場合も、まずは状況整理から
「相続手続きをしなければと思いながら、時間が経ってしまった」
「忙しさや気持ちの整理がつかず、放置してしまっていた」
という方もいらっしゃいます。
相続手続きは、気持ちの面でも、時間の面でも負担が大きいものです。
遅れてしまったからといって、そこで止まってしまう必要はありません。
まずは、今どの手続きが残っているのか、戸籍や財産の整理がどこまで進んでいるのかを確認するところから始めましょう。
期限に注意したい手続きもあります
相続手続きの多くは、一度落ち着いて整理しながら進めることができます。
ただし、中には期限に注意したい手続きもあります。
相続放棄
借金などの負債が多い場合、相続放棄を検討することがあります。
相続放棄は、原則として、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内に行う必要があります。
相続放棄は家庭裁判所で行う手続きです。
行政書士が相続放棄の手続きそのものを代理することはできませんので、必要に応じて弁護士や司法書士などへの相談も検討しましょう。
負債が多い可能性がある場合や、相続放棄を検討している場合は、預貯金の払戻しや財産の処分をする前に、早めに弁護士や司法書士などへ相談することをおすすめします。
相続税
相続財産が基礎控除額を超える可能性がある場合には、相続税の申告が必要になることがあります。
申告期限は、原則として、亡くなられたことを知った日の翌日から10か月以内です。
ただし、すべての相続で相続税がかかるわけではありません。
相続税がかかるかどうか、申告が必要かどうかの判断に迷う場合は、税理士への相談も検討しましょう。
不動産の相続登記
自宅や土地などの不動産を相続した場合は、相続登記にも注意が必要です。
相続により不動産の所有権を取得した相続人は、自己のために相続の開始があったことを知り、かつ、その不動産の所有権を取得したことを知った日から3年以内に、相続登記を申請する必要があります。
また、遺産分割協議が成立した場合には、遺産分割が成立した日から3年以内に、その内容を踏まえた登記申請が必要になる場合があります。
登記申請そのものは司法書士の専門分野です。
行政書士は、遺産分割協議書の作成や相続関係の資料整理などで関わることがありますが、相続登記の申請については司法書士への相談が必要になります。
まだ何も決まっていなくても相談して大丈夫です
相続の相談というと、財産が全部分かってからでないと相談できない、相続人同士の話し合いが終わっていないと相談できない、と思われる方もいます。
ですが、実際には、まだ何も決まっていない段階でもご相談いただけます。
- 戸籍をまだ1通も取っていない
- 財産がどこにあるか分からない
- 銀行から書類を求められたが、何を用意すればよいか分からない
- 相続人が合っているか不安
- 手続きが遅れてしまい、何から再開すればよいか分からない
まずは現在の状況を整理し、次に確認すべきことを一緒に見ていきましょう。
戸籍をまだ取っていない段階や、財産が分からない段階でも、相談の準備が整っていないわけではありません。
札幌市・北海道内で相続手続きに不安がある方は、まずは現在の状況を整理するところからご相談ください。
相続は誰に相談すればよいか迷いやすい手続きです
相続手続きでは、行政書士、司法書士、税理士、弁護士など、関係する専門家が複数います。
- 戸籍収集、相続関係の整理、相続人全員で合意した内容に基づく遺産分割協議書の作成を相談したい → 行政書士
- 不動産の相続登記を相談したい → 司法書士
- 相続税の申告や税額の判断について相談したい → 税理士
- 相続人同士で争いがある、代理交渉が必要、話し合いがまとまらない → 弁護士
状況によって相談先は変わります。
「自分の場合は誰に相談すればよいのか分からない」という段階でも、まずは全体を整理する相談から始めて構いません。
行政書士りゅうせい事務所では、相続の最初の窓口として、手続きの全体像を整理し、必要に応じて他の専門家につなぐことも含めてご相談を承っています。
相続手続きでお困りの方は、行政書士りゅうせい事務所へご相談ください
行政書士りゅうせい事務所では、相続手続きに関するご相談を承っています。
- 戸籍収集の進め方を整理したい
- 通帳、固定資産税通知書、保険関係書類などをもとに、財産整理をどこから進めればよいか知りたい
- 遺産分割協議書を作成したい
- 金融機関に提出する相続関係書類の準備で困っている
- 親が亡くなった後、何から始めればよいか分からない
ご自身で進める場合でも、最初に必要な書類や流れを整理しておくことで、戸籍の取り直しや銀行手続きのやり直しを減らしやすくなります。
遺産分割協議書の作成は40,000円〜承っています。
戸籍収集や相続人確認を含めたサポートについては、内容をお聞きしたうえでご案内いたします。
「何を聞けばいいのか分からない」という状態でも大丈夫です。
まずは現在の状況をお聞かせください。
相続手続きでお困りの方は、まずは状況整理からご相談ください
行政書士りゅうせい事務所では、札幌市・北海道内の方を中心に、相続手続きの初動整理、戸籍収集、相続関係の整理、遺産分割協議書の作成、金融機関に提出する相続関係書類の準備に関するご相談を承っています。
「まだ戸籍を取っていない」「財産が分からない」「銀行から書類を求められて困っている」「手続きが遅れてしまった」という段階でもご相談いただけます。
まずは現在の状況をお聞きし、次に確認すべきことを一緒に整理します。
遺産分割協議書の作成は40,000円〜承っています。
戸籍収集や相続関係の整理を含めたサポートについては、内容をお聞きしたうえで個別にご案内いたします。
※相続税申告、相続登記、相続人間の紛争・交渉が必要な場合は、税理士・司法書士・弁護士などの専門家をご案内する場合があります。
※本記事は一般的な情報をもとに作成しています。個別の事情により必要な手続きや相談先は異なります。
※本記事で使用している一部画像は、記事内容の理解を補助する目的でAIにより生成したものです。
